『人権総合学習 ~「問う主体」として子どもを育てる~』

本書には、具体的な「事例紹介」や「ヒント集」を豊富におさめてある。実際に「人権総合学習」を行うために、たいへん参考になる書である。


人権総合学習は、子どもたちが自分たち自身に向かって、また、社会に向かって問い続けることを支援することのできるものでないといけないと思います。その「問い」の先には「より豊かに生きる」ということがあるように思います。本来学習とは、「より豊かに生きる」ということを考えるためにあったはずなのですが、現在、子どもたちも教員もそれを見失いがちです。
「より豊かに生きる」ことを学び、考えることは、「自分のことを大切に思い、豊かに他者との関係を結ぶ」ことを考えることでもあります。それは、地球規模の人権運動の流れにも通じます。文化や民族などの違いを認め、ともに知恵を出しあって生きることにつながっています。
この冊子をつくる中で、人権総合学習プロジェクトのメンバーは多くの課題について話しあいました。
「教員が楽しむことができる総合学習とは」
「内なる問いとは」
「人権総合学習がめざすもの」
「人権総合学習と総合学習の違いは」
「次のステージ(生活の中のそれぞれが持つ課題)につなげるために」
などなどです。
この冊子が、各学校園(所)で活用され、子どもたちが輝き、教員が元気になり、学習を通していろいろな人たちとの出会いが実現することをこころから願っています。

B5判 163ページ

頒価 1000円



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