本書は、『被差別部落の歴史 -新しい部落史の見方・考え方-』のサブテキストとしてつくられたものである。城陽高校や京都府立高等学校同和教育研究会の研修での講演録である。10人の講演者が、それぞれ独自の視点で部落史を語る。
もくじ
「部落史の見直しと教育内容の創造」
吉田栄治郎さん(奈良県立同和問題関係資料センター)
「ケガレ意識と異能者集団」
上野 茂さん(奈良県三郷町下之庄解放会館館長)
「部落史観の転換と解放への展望」
金井英樹さん(全国在日朝鮮人教育研究協議会事務局長・当時)
「いま、部落史がおもしろい」
渡辺俊雄さん(部落解放・人権研究所)
「部落史がかわる」
上杉 聰さん(関西大学文学部講師)
「部落の歴史をどう学ぶのか」
住本健次さん(福岡県立北九州高等学校・当時)
「被差別部落の歴史」
山本尚友さん(世界人権問題研究センター・当時)
「近代部落問題成立・序説」
小林丈広さん(京都市歴史資料館歴史調査員)
「最近の研究をふまえた部落史学習の視点」
外川正明さん(京都市立永松記念教育センター研究課・当時)
「『渋染一揆再考』-多様な部落史像を求めて-」
藤田孝志さん(岡山県備前市立備前中学校)
A5判 268p
頒価 700(『被差別部落の歴史 -新しい部落史の見方・考え方-』とセットで1000円)