奈良県外国人教育研究会編『差別と排外を撃つ -奈良における在日朝鮮人教育運動この12年の歩み-』

1979年の全朝教第1回研究大会から、90年の第11回大会までの間に提出された奈良からの報告を集めたものである。公務員採用の国籍条項撤廃の闘いから奈良県外国人教育研究会結成までの、奈良における、この12年間の在日朝鮮人教育の歩みが概観できる。
現場の実践では、就学前段階での自然な出会いを創り出そうとした幼稚園のとりくみや、小学校での美術や音楽を通した豊かな出会い、朝鮮の独楽まわしや凧つくりなどの遊びを通じての小・中学校での実践、また朝鮮と日本の関係史を確かに認識させようとする小・中・高校での歴史学習など多彩な内容のとりくみが収録されている。
また、高校生交流会ソダンの歩みや意識調査・実態調査のとりくみ、本名宣言、夜間中学、県の指針策定までの経過等々、一人の子どもに焦点をあてたものから、集団としてのとりくみなど豊富な実践記録である。
なお、この冊子は、2回目の全朝教奈良大会開催を記念して編集されたものであることを付記しておく。

B5判 169ページ

頒価 1200円



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