メールマガジン第198号を発行しました

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今号の巻頭言より

本当に必要なものは

昨年末、長野県の中学生たちがNIE(新聞を素材に進める学習)の実践として、『沖縄新聞』を作成しました。沖縄に住む人たちと他県民との間には、米軍基地に関して「温度差」が大きい、と知り、自分たちに何かできることはないか話しあい、新聞をつくろうと決めたということです。沖縄の中学生たちとのやりとりを通して、長野の生徒たちは遠く離れた地の人々の心を知り、沖縄と長野との深いつながりに気づきました。
新聞は12ページにおよび、基地だけでなく多岐にわたり沖縄の真実を追求しています。大人たちの関わりもあっただろうけども、たくさんの生徒たちがそれぞれ分担して記事を書いた様子が想像できます。社説ならぬ級説では、中東有事の際には軍用機がカラになる米軍基地が「抑止力」となるはずがない、と明確に判断しています。
外国人教育に携わる人たちは、外国につながる生徒たち本人にばかり目を向けがちですが、教育制度や受け入れ体制を代えればすべて解決する訳はありません。かれらを取り巻く、圧倒的多数を占める日本人生徒たちが外国人生徒に向けるまなざしが変わらなければ、真の「共生」はあり得ないはずです。
※『沖縄新聞』は、沖縄県の地方紙『沖縄タイムス』サイトで読めます。


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