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奈良地裁、差別街宣は明白だとして在特会川東大了に150万円支払い命令

在特会副会長を務めていた川東大了は、水平社博物館の特別展示「コリアと日本-韓国併合から100年」で、「日本軍『慰安婦』は強制であった」との記述に憤慨し、2011年1月22日に、博物館前の路上で「エッタ博物館、非人博物館」「いいかげん出てこい、エッタども、エッタ、非人」などの差別街宣をハンドマイクでくり返しおこないました。さらにその一部始終を動画に収めインターネットに掲載しました。水平社博物館は、同年9月、川東大了に対する名誉毀損による損害賠償請求訴訟を起こしました。
この訴訟を契機に「差別街宣を許さない奈良の会」が結成され、毎回多数の支援者が、口頭弁論がある度に、裁判を傍聴し、その後集会を開いてきました。
これまでに4回ありましたが、6月25日に判決が言い渡されました。早期の決着でした。判決や総括集会には、京都、兵庫、大阪からも来ていただきました。この日も奈良地裁の101法廷は70ある傍聴席がうまり、ロビーも支援者であふれました。
牧賢二裁判長は川東の行為を「公知の差別」と断罪し、「その時期、場所及び方法等が原告に対する名誉棄損の程度を著しくしている」として、慰謝料150万円の支払いを命じました。
総括集会では、弁護士の内橋裕和さんや古川雅朗さんから、判決について説明があった後、原告の川口正志代表理事から「5回の裁判とも多数の傍聴があり、その数の力で川東を圧倒できた」とお礼の言葉がありました。また、各地の参加者からお話をしていただきましたが、京都からの参加者で、在特会による京都朝鮮初級学校嫌がらせ訴訟を支援されている方からは「奈良の判決は京都の裁判にも影響する。一層頑張りたい」とのアピールもありました。
川東は「控訴しないと思う」とマスコミに話したそうですが、判決により、インターネット上に掲載されたままになっている動画を一刻も早く、末梢させることや、これまで全国各地に出没している在特会による差別街宣に対して、訴訟も含めた抗議活動を展開するための道筋が一層明確になったと思います。



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