第31回全外教研究大会・三重大会
- 日時 2010年8月6日(金)~8日(日)
- 場所 鈴鹿中学・高等学校(三重県鈴鹿市庄野1230)
- 内容
6日(金)フィールドワーク・生徒交流会(~7日)
7日(土)全体会
8日(日)分科会
- 詳細は決まり次第アップします
第31回全外教研究大会・三重大会
6日(金)フィールドワーク・生徒交流会(~7日)
7日(土)全体会
8日(日)分科会
第22回全外教セミナー・千葉集会
2008年4月に生じた神戸市立垂水中学校の外国籍教員に対する差別事件に対し、兵庫在日外国人人権協会と兵庫在日韓国朝鮮人教育を考える会は、これを「人権侵害事件」だとして、5月以降事実確認を求め、市教委交渉してきた。この事件は、4年間にわたって学年副主任の仕事をしてきた在日韓国人教員を副主任の職から解任するという、本人の名誉を著しく毀損する人権侵害行為であり、神戸市教育委員会の判断を受けて校長がおこなった差別事件である。
(中略)
本冊子は、この外国籍教員の差別事件と私たち(兵庫在日外国人人権協会・兵庫在日韓国朝鮮人教育を考える会)の闘い(神戸市教委との交渉、訪韓行動の報告、日弁連への人権救済申立書提出等)、その背景に存在する外国籍教員の任用の法的問題を整理するために発刊するものである。
前書きより・一部注釈
B5判 113ページ
頒価 500円(品切れです)
本書は、2006年12月の「教育基本法」全面改訂に象徴される教育の大転換期にあった四年間に、雑誌『解放教育』に連載した論稿をまとめたものである。
この連載は、表題の通り各地で「部落問題の解決を自らの生き方の課題」として地道な実践を積み上げている「仲間たちの姿」を紹介することが基軸であったが、その姿は時々に打ち出された教育政策と無関係ではあり得なかった。したがって、本書は「戦後の民主教育」「同和教育」が激しく揺さぶられる中、押しつぶされそうになりながらも、それでも「子どもたちの未来を保障するため」に踏ん張ってきた仲間たちの記録であり、同時に「崩れゆく教育」を私たちの側から、真に再構築していくために、何ができるのか、何をしなければならないのかを考えてきた記録でもある。
その答えは、まだ明確には見出せていない。だからこそ、「押し返す力」を生み出すために、ここに登場してくださった総勢100人以上の仲間たちの姿から、改めて「元気のもととなる書」となれば幸いである。
A5判 268ページ
頒価 1575円
今年の年3月のある晩、寝付かれぬまま思いに耽っていて、ふと、「何かを書いてみよう」という思いに駆られると、妙なことに「題」まで頭に浮かぶのでした。
「わが八十歳に乾杯」と。
これまでにも、知人から、書くことを勧められたこともありましたが、「恥をかくようで」と言っては逃げていました。ところが八十歳になって初めてその気になったのだから、八十歳は私にとっては、ある意味での限界を感じさせる年齢であったのかもしれません。
十二歳のおり、日本に来て、もう早や在日生活六十九年が過ぎました。六十九年の内、長島愛生園生活五十余年、人生の大半を療養所で過ごしました。療養所の中の生活は、いわば、国から与えられた生活であるだけに、競争社会の厳しい生活苦の経験は、あまりありません。
競争社会で生ずる「他人を蹴落としてでも…」という厳しさがない分「お人よし」なのか、とも思います。文章にも随所にそのような社会性の足りなさが散見されると思いますが、杞憂であれば幸いです。
しかし、そんな拙い文章ですが、二十世紀から二十一世紀への激動の時代を、この日本という国において、在日朝鮮人ハンセン病回復者として生きた一人の人間の生きざまをお読みいただければ、このうえない幸せに思います。
「はじめに」より抜粋
B6判 334ページ
頒価 1680円
この冊子は、奈良県外国人教育研究会と奈良県に在住する外国人住民、また外国人住民をサポートするNPOの皆さんの協力によって作成されたものです。
2006年末現在、日本の外国人登録者数は208万人を超え、その人々の出身国・地域はますます多様化してきています。奈良県でも、現在11,000人を超える外国人住民が暮らしており、ダブルの子どもたちも含めると、外国にルーツをもつ子どもたちは確実に、学校園所の現場で増え続けています。
奈良県外教では、外国にルーツをもつ保護者や子どもたちが集い、出会いを創造する場として、なら国際こどもフォーラムという集まりをもっています。また、外国にルーツをもつ中高校生が集まり、自分たちのアイデンティティや進路について考える「在日外国人生徒交流会」という事業も行っています。それらの集いの場で、外国にルーツをもつ子どもたちが、互いにつながりあうことで、自分のルーツについて考え、文化や母語を大切にしながら、自分自身を獲得する営みを続けています。
「オッケトンム多文化共生編」は、そのような出会いの場で、子どもたちや保護者から紹介いただいた世界の国々の遊び、言葉、文化、またその思いなどをまとめたものです。この冊子は、その中から、ブラジル・ペルー・メキシコ・ボリビアなどを中心に「中南米の友だちとつながろう~オッケトンム多文化共生編Ⅱ~」という形で編集を行いました。就学前はもとより、小学校中学校高校のさまざまな学習形態の中で、資料としてご活用いただければと思います。
みなさんの机のとなりに座っている外国にルーツをもつ友だちとともに、また、みなさんの地域で暮らしている外国にルーツをもつ人々とともに、「ちがうことってすばらしい!」と感じることのできる多文化共生社会を実現するために、この冊子を役立てていただけることを期待しています。
編集にあたって、ご協力いただいた多くの方々、諸団体に感謝申し上げます。
「発刊にあたって」より
B5判 114ページ
頒価 1000円
NPO人権ネットワーク・ウェーブ21は、2002年に「被差別部落の人口の流入出をどうとらえるか」というテーマで、2003年には「被差別部落のこれからを人口の流入出から考える」というテーマでシンポジウムを開催してきました。この2回のシンポジウムによって、改進地区をはじめとした多くの京都市内の被差別部落が、大幅な人口の減少、高齢化と貧困化が進行していることの現状と、なぜそうなるのかがある程度解明できたと考えています。
そして、この状態をなにもせずに放置しておけば、どのような結果を招くかを予測することもできました。その予測は、部落問題の解決にはかなり悲観的なものであり、部落解放運動や同和行政が積みあげてきた成果をも崩していくのではないかというものでありました。
2回にわたるシンポジウムを踏まえ、NPO人権ネットワーク・ウェーブ21としてはどうすべきなのかを検討してきました。その結果は、たとえ未熟であっても、私たちなりの考えをまとめ、それをもとに運動関係者、行政関係者、研究者などの方々に討議をしていただき、これからの方向性を打ち出し、とりくみをつなげていくというものでした。
幸いその思いは各関係者のご理解をいただくことができ、運動関係者、行政関係者、研究者の方々の参加をいただき、NPO人権ネットワーク・ウェーブ21の『改進地区のまちづくりへの提案』をもとにしたシンポジウム「人口の流入出門代から見た被差別部落のこれからのまちづくり」を2004年12月4日に開催することができました。このシンポジウムで、各自が持っている問題意識はある程度明らかになりましたが、それを共通認識として新たなとりくみを展開していくという方向性を打ち出すことができませんでした。
それは時間的な問題もあったと思いますが、弱者切り捨て「構造改革」が急激に進む中、政治的、施策敵制約の方が強かったからではないかと考えています。しかし歴史を逆行させるわけには生きません。このシンポジウムから得た成果を、明日に引き継いでいきたいと考えています
「発刊にあたって」より
A4判 38ページ
頒価 1000円
どちらかというと、解説的な要素が強かった前書『在日のいま-京都発-』にたいして、本書『在日のいま-京都発-PARTII』は、作文をとおして、自分自身で考えることを前提としている。そういう意味で、前書が、入門編であるとすれば、本書は、中級編であるといえよう。
編集後記に「『在日のいま』には、女性の視点がないんとちがう?」という言葉に触発されて、本書を編集したとあるが、その言葉のとおりに、作文はすべて女性によるものである。
「はじめに」は、全朝教京都大会の全体会で、高校生アピールをした金晶美が、自分の高校でおこなったアピールである。そして、青年・学生・オモニ・ハルモニの作文が続く。なかでも、それぞれの持ち場のなかでがんばっておられる、オモニたちの作文には、大いに教えられることがある。ぜひ一読していただきたい。
第5部「国際結婚を考える」では、四コママンガも交えながら、意外と知られていない、国際結婚の実態について、述べられている。さらに、第6部・第7部では、料理・音楽・遊びなどが、教室やクラブでできることとして、提案されている。『在日のいま』では飽きたらない人に、ぜひ一読いただきたい書である。
A5判 160ページ
頒価 1000円
本書は、全朝教京都によって編集された、在日朝鮮人問題についての入門書である。とっつきやすくわかりやすいということと、京都にこだわってみようということを編集の軸におき、全編を通じて、この意図が貫かれている。
第1部「在日のいま」では、マンガや生徒の作文を交えながら、在日朝鮮人が成長する過程で体験するさまざまな出来事を解説している。ここに収録されている作文は、すべて京都の児童・生徒たちの作文である。
第2部「京都の学校や地域ではいま」では、京都での小中高校のとりくみや、夜間中学・オモニ学校でのとりくみが、紹介されている。
第3部「京都の中の朝鮮文化とたたかいの歴史」では、京都をかたちづくった渡来人のことや、強制連行のこと、そして、現在のこととして、在日朝鮮人の集住地である、東九条やウトロのことについて、ふれられている。
第4部「在日の人々の生活」では、簡単に生活を紹介するほか、東九条マダンについてもふれられている。
本書は、京都における状況を、幅広く紹介しているが、同時にそれは、日本の状況でもある。その意味で、本書は、在日朝鮮人問題や教育に関心をもった人が、最初に出会う本として、最適の本といえよう。
A5判 150ページ
頒価 1000円
全朝教京都主催「在日韓国・朝鮮人教育セミナー」での報告・講演などを中心に編集されている『京都版全朝教通信』の合本第2号。
第21号 | 中村 香さん「かやの地球村~飛び出そう!世界へ」 |
第22号 | 具 明 徳さん「『国家資格を取れば、日本人と同等だ』といわれて」 |
李 昇さん「公務員の国籍条項について考える」 | |
徐 正 吉さん「5年間、市バスの運転手をしてきて」 | |
第23号 | 郭愛里さん、鄭美紗代さん、李朝美さん、張吉秀さん、崔玉連さん「在日の高校生・OG・OBはいま」 |
第24号 | 徐 正 禹さん「在日コリアンと就職差別の歴史、現状および展望」 |
第25号 | 尹 恵 子さん「オモニが学校に期待すること-妥協の道は歩みたくない-」 |
李 弘 子さん「オモニが学校に期待すること-娘が自分と同じ経験をするなんて-」 | |
姜 幸 子さん「オモニが学校に期待すること-まわりが理解してくれないと-」 | |
李 弘 子さん「オモニが学校に期待すること-先生たちの力で、子どもたちに伝えていってほしい-」 | |
第26号 | 田中 聡さん「共に生きる-在日と暮らして」 |
第27号 | 崔 玉 連さん「自分が在日韓国人であるということが好きになって」 |
新井豊子(朴豊子)さん「通名が嘘の名前とは思いたくない」 | |
第28号 | 金 明 秀さん「在日の若者たちの意識」 |
第29号 | 康 玲 子さん「学校は『出会い』の可能性にあふれている」 |
第30号 | 鄭 育 子さん「自分自身と向きあうこと」 |
徐 舜 鶴さん「自分の今おかれている位置を把握し、発言していく」 | |
徐 幸 子さん「新潟から京都に出てきて」 | |
第31号 | 室 宏子さん「韓国学習旅行にとりくんで」 |
仲尾 宏さん「韓国研修旅行にとりくんで」 | |
第32号 | 齋藤滋之さん「新渡日の生徒とのかかわりを通して」 |
若松栄一さん、土岐文行さん「仲間とともに自分自身を高めあうとりくみを目指して」 | |
庭野節子さん「1998年度就職差別事件とりくみ報告」 | |
第33号 | 大野利和さん「本名通学するA君との出会い」 |
山下和美さん「ともに生きるために」 | |
日高正宏さん「『KOREA文化研究会』の存在意味」 | |
第34号 | 安田直人さん「全朝教(全外教)への提言」 |
第35号 | チョ澤晨さん「在日の保護者の思い」 |
金 禮 秀さん「在日の保護者の思い」 | |
第36号 | 光井裕子さん「チョゴリが輝く時」 |
土岐文行さん、安藤るりこさん「仲間とともに自分自身を高めあうとりくみを目指して」 | |
倉石一郎さん「パラムの会で感じていること-語りの新たなコンテクストの創出に向けて-」 | |
第37号 | 朴 一さん「在日『外国人』教育の現状と今日的課題」 |
安田直人さん「パラムの会から」 | |
田村太郎さん「多文化共生センターのとりくみ」 | |
第38号 | 田中 宏さん「在日外国人はいま」 |
第39号 | 康 玲 子さん「保護者の立場から」 |
張 吉 秀さん「国籍」 | |
朴 豊 子さん「名前にまつわるエトセトラ」 | |
第40号 | 仲尾 宏さん「朝鮮通信使と私 -21世紀記念特別展の見どころ-」 |
桝井 久さん「『新渡日』生徒の現状について」 |
B5判 270ページ
頒価 2000円