『私の名前は、チョチヒェといいます。「呼びにくい」「変な名前」とからかわれて、いやな思いをしたこともあります。でも、この名前で生活していくのがほんとうの姿だと思うのです。それに、やっぱり、このチョチヒェという名前が好きなのです』
企画 在日韓国・朝鮮人問題学習センター
制作 学習研究所
価格 21,000円(カラー・38分・完成シナリオつき)
『私の名前は、チョチヒェといいます。「呼びにくい」「変な名前」とからかわれて、いやな思いをしたこともあります。でも、この名前で生活していくのがほんとうの姿だと思うのです。それに、やっぱり、このチョチヒェという名前が好きなのです』
企画 在日韓国・朝鮮人問題学習センター
制作 学習研究所
価格 21,000円(カラー・38分・完成シナリオつき)
桜の花の満開の下コヒャンをつくる思いを込めて植えた木が芽を吹きはじめた。今、川崎の街が変わろうとしている。この街に暮らす在日韓国・朝鮮人が世代を越えて変わろうとしている。彼らのそばには日本人がいる。この国でともに生きる隣人として、日本人も変わらなければならない。
企画 民族差別と闘う連絡協議会・部落解放研究所・大阪府・大阪市・堺市
大阪同和問題企業連絡会・東京人権啓発企業連絡会・金東勲・川村暁雄
制作協力 KMJ研究センター
価格 31,500円(カラー・45分・解説書つき)
ビデオ制作にあたって
日本社会の国際化とともに、私たちのまわりにはたくさんの外国人が生活を共にしています。中でも、戦前・戦中の植民地支配の中で渡日し、世代を重ねて生きる在日韓国・朝鮮人は、在日外国人の約半数を占めます。このビデオは、大阪を舞台に社会的、制度的差別とさまざまな偏見の中で、自らの民族的アイデンティティを大切にしながら生きる在日韓国・朝鮮人と日本人との出会いをテーマに制作しました。とりわけ小中学生の子どもたちが、異なる文化や習慣を尊重し、共生する社会をつくることの大切さに気づいてくれることを目的としています。
企画 大阪府
企画協力 大阪府在日外国人人権啓発ビデオ制作委員会
制作 KMJ研究センター
価格 20,790円(カラー・22分)
この映画『戦後在日50年史[在日]は解放から50年に及ぶ在日の歴史を映像化すべく企画された。いちはやく「映画製作委員会」が結成され、制作費はすべて有志による貴重なカンパで賄われた。
製作に2年あまりを費やしたこの映画のロケは北は青森、秋田から南は九州の佐賀、福岡、そして下関、広島、神戸、福井、長野にも及んだ。さらにキャメラは海外にも渡った。韓国はソウルでの「光復50周年祝賀式典」を活写し、急遽その足でワシントンDCに飛び、戦後史資料の宝庫といわれるアメリカ国立公文書館での貴重な資料撮影を敢行した。また、解放直後の在日朝鮮人の動向に深くかかわった元GHQ担当者たちの証言などをキャメラは執拗に追う。そこから戦後の冷戦構造と南北「祖国」によって翻弄される在日像をあぶり出し、、併せて「戦後の在日朝鮮人運動と日本の超国家主義」にまで肉迫する。
また、この映画では在日の一世、二世、三世を象徴する人物をドキュメントしている。80才を越えてなお、景品交換所を営み、波乱の戦後を生き抜いてきた済州島出身のハルモニ・鄭秉春。祖国「韓国」と出身地「秋田」双方を「ふたつの祖国(ふるさと)」と慈しむ河正男、歌「清河への道」で自らの在日の彷徨と軌跡を見事に表現した新井英一、この二人は共にこの地で生を受けた在日二世である。さらに、テレビ局の報道キャメラマンとして現場を駆けまわる玄昶日、陸上十種競技でオリンピック出場に希望を馳せる金尚龍、「にあんちゃん」の作者・安本末子の娘で、海外での農業を志す李玲子は母の故郷・大鶴炭坑跡を訪ねる。彼等はみな次代をになう在日三世である。
この映画[在日]は戦後50年のさまざまな事象を描写しながら、「在日の軌跡」を映像化するという壮大な試みに、初めて真正面から挑戦した作品である。
製作 映画『戦後在日50年史』製作委員会
価格 2巻セット(前半歴史編 135分・後半人物編 123分・パンフレットつき)
20,000円(個人使用)・50,000円(ライブラリ使用)
「三重にもこんなところがあったのか!」と、驚きとともに歴史をさかのぼります。朝鮮通信使の足跡や戦争の爪痕など、フィールドワークを通して、具体的な出会いをしてみませんか。
写真と資料を満載して、三重に残るコリアンの史跡を紹介しています。
もくじ
A 石人の郷
コラム「朝鮮通信使」
B 津市分部町の唐人行列と唐人踊り
コラム「韓国併合から15年戦争へ」
C 近鉄旧青山トンネル工事
D 鈴鹿海軍工廠関防空工場跡
E 木本事件
F 紀州鉱山
B5判 25ページ
頒価 500円
三重県外教の学習会及び研究大会で記念講演をしていただいた田中宏さん、金井英樹さん、辛基秀さんの3人の方々のお話を1冊にまとめました。
これからの在日外国人教育充実に向けて、教員としてぜひとも知っておきたい事実が語られています。
もくじ
田中 宏さん(一橋大学社会学部教授・当時)
「在日外国人問題の現状と課題」
金井英樹さん(全朝教(全外教)副代表)
「在日外国人教育を考える -ともに生きるために-」
辛 基 秀さん(天理大学講師・青丘文化ホール代表)
「祭礼の中の朝鮮通信使 -近世日朝関係史の民際交流-」
B5判 55ページ
頒価 700円
『ともに生きる』は、全朝教広島の10年間の活動の集大成ともいえるものです。だからといって、単に過去の活動や事実を羅列したものではありません。いま、在日朝鮮人の子どもたちにかかわっている人、これからかかわりをもとうとする人に、ぜひ読んでいただきたい本です。
内容はおおむね「歴史」「運動」「実践」にわかれています。「歴史」では、全朝教広島の歩みを、朝鮮奨学会に結集した生徒とのかかわりを通してあきらかにしています。「運動」では、全朝教運動との出会いを通して自己変革をなしとげた仲間の手記、そして私たちが広島から問い続けた差別語・差別表現にかかわる抗議活動の報告と、行政に対する抗議行動の詳細を掲載しています。
さらに、今後の教育活動において不可欠な地域や親とのつながりを模索した中学校からの報告、そしていまこそ必要とされる強制連行・強制労働教材化の試みとして、高校の実践例を掲載しました。
最後の「実践」では、全国大会で報告した広島のレポートを載せています。これから実践にとりくもうとする人の一助となれば幸いです。また、これらの他に「軍都廣島と朝鮮」のかかわりを巻頭のグラビアで紹介し、朝鮮通信使の足跡を訪ねた紀行文も掲載しています。ぜひ御購入下さい。
B5判 396ページ
頒価 1500円
孫さん、関さん姉妹は中国の黒竜江省で生まれました。その後1965(昭和40)年母・琴絵 さんが、元中国残留孤児である井上鶴嗣さんと再婚され、家族としての生活が始まりました。
父母は理容師をして生活を立てていたのですが、まもなく「文化大革命」のときに、様々な状 況の中、日本人であるということを理由に「下放」され生活は困難を極めました。そんな中でも、帰国するまでの16年間、病気がちな鶴嗣さんを琴絵さんと長女の孫さんのがんばりで支え 合い、正に家族一体となって、差別や貧困を乗り越え懸命に生き抜いてこられました。また小さい時に病弱で命を助けるために養子として託された関さんの事も、鶴嗣さん琴絵さんの心か ら離れる事はありませんでした。1983(昭和58)年、鶴嗣さん夫妻は中国政府の方針に従って、中国の養父の面倒を長女・孫さん家族に託し、4人の実子とともに安心して日本に帰国す ることができました。そして家族一緒に暮らしたいという長年の願いがかない、1996(平成8)年孫さん家族を、1998(平成10)年関さん家族を迎え入れることができました。初めて家族全 員が揃った喜びをかみしめながら、みんなで支え合い生きてこられました。
鶴嗣さんは「妻琴絵の娘は私の子ども。『血のつながり』はなくとも、この子達は一生私の子 どもです。決して離れたくない」と言われます。そんな願いも空しく、国は「在留が認められていない中国残留孤児の連れ子の家族なのに、在留が認められている実子の家族として偽って入国?在留してきた」として、11月5日朝、孫さん、関さん家族を強制的に収容し、中国へ「退去強制」しようとしています。そして、約3500名の「在留特別許可」を求める署名や多方面からの 要請にも拘わらず、12月17日に法務大臣の「在留不許可・退去強制」の裁決が通告されました。戦争によってバラバラにされた家族が、今回の裁決でまた引き裂かれようとしているので す。
孫さん、関さん家族には、専門学校生、中学生、小学生のこどもたち4人がいます。早い子 で小学校の1年生から日本の学校で学び、やっとの思いで日本語を覚え、日本の生活に将来の夢を持ち、それぞれの学校での生活を続けているところでした。もし、退去強制させられ たら、将来への夢はもちろんのこと、現在受けている教育の機会をも奪い取られます。それどころか、今中国に返されても、中国語が理解できず、学習についていけないことは明らかです。このままでは日本語も中国語も不確かなまま、生きる力としての学力が保証されないまま、一生を送ることになると思われます。また、今中国にもどっても、すでに日本にしか生活基盤 がなく、家族はきわめて困難な生活を強いられることになります。このようなことは、日本政府が批准している国際人権規約や子どもの権利条約の基本精神や条文からみても許されるもので はありません。
以上のような人道的な見地から、司法の判断として「法務大臣の在留特別許可を認めなかっ た裁決に裁量権の逸脱と濫用があり違法である」ことを認め、「裁決の取り消し」と「退去強制処分の取り消しと執行停止」及び「在留特別許可」を認めていただくよう、切に要望します。
本書には裁判費用・仮放免のためのカンパが含まれています。
B5判 62ページ
頒価 500円
本書には、具体的な「事例紹介」や「ヒント集」を豊富におさめてある。実際に「人権総合学習」を行うために、たいへん参考になる書である。
人権総合学習は、子どもたちが自分たち自身に向かって、また、社会に向かって問い続けることを支援することのできるものでないといけないと思います。その「問い」の先には「より豊かに生きる」ということがあるように思います。本来学習とは、「より豊かに生きる」ということを考えるためにあったはずなのですが、現在、子どもたちも教員もそれを見失いがちです。
「より豊かに生きる」ことを学び、考えることは、「自分のことを大切に思い、豊かに他者との関係を結ぶ」ことを考えることでもあります。それは、地球規模の人権運動の流れにも通じます。文化や民族などの違いを認め、ともに知恵を出しあって生きることにつながっています。
この冊子をつくる中で、人権総合学習プロジェクトのメンバーは多くの課題について話しあいました。
「教員が楽しむことができる総合学習とは」
「内なる問いとは」
「人権総合学習がめざすもの」
「人権総合学習と総合学習の違いは」
「次のステージ(生活の中のそれぞれが持つ課題)につなげるために」
などなどです。
この冊子が、各学校園(所)で活用され、子どもたちが輝き、教員が元気になり、学習を通していろいろな人たちとの出会いが実現することをこころから願っています。
B5判 163ページ
頒価 1000円
近年、県内でも外国人が急増し、その子どもたちが県内の保育・教育機関に多数在籍するようになりました。それにともない、1997年度から支部の研究会や滋賀県同和教育研究大会で、各地域から言葉や生活習慣のことなる子どもたちについての実態や教育課題が報告されてきました。
研究大会後の分科会総括を経て、在日外国人の子どもにかかわる現状と課題を調査研究し、保育・教育に還元する必要性を確認しました。また、在日韓国・朝鮮人の子どもは、急増している外国人の子どもたちと、来日するにいたった歴史的・社会的・政治的背景が異なり、課題も異なる点があることから、2つにわけて同時に調査することに決定しました。
1997年度には、奈良県同和教育研究会が実施しているアンケートをもとに調査の素案を作成し、翌年には、県内の学校で先駆的にとりくまれている方からの助言をもとに数校で先行調査をおこない、調査内容や実施方法の検討をすすめてきました。
滋同教理事会では、1999年度から実施に向けての論議に入り、2000年5月の定期総会で調査の実施と、「在日外国人の子どもにかかわるプロジェクト」の発足が決まりました。
なお、「プロジェクト」では、「これまでの学校園所におけるとりくみや課題、『在日韓国・朝鮮人児童生徒に関する指導指針』をもとに、在日外国人の子どもや保護者の願いに応えられる保育・教育の実践へと結びつけていきたい」という思いのなかで、調査実施要項等を作成し、実施しました。
本調査は、「調査用紙A:在日韓国・朝鮮人の子どもの保育・教育にかかわる調査」、「調査用紙B:在日外国人(在日韓国・朝鮮人以外の外国人)の子どもの保育・教育にかかわる調査」から成り立ち、質問用紙によるアンケート調査方式で実施しました。調査期間は、2001年2月1日~2001年2月28日の1ヶ月間で、配布・回収ともすべて郵送でおこないました。
調査対象は、県内の保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校・障害児教育諸学校・各種学校・専修学校等の保育・教育機関で、各種学校・専修学校等については、滋同教高等学校連絡協議会加盟校としました。なお実施に際しては、「調査対象の学校園所が、現在把握している範囲で記入されること」を依頼状と質問用紙に記するとともに、回答用紙は学校園所名の記入欄を設けず「属性」のみとしました。